常世の郷は、伝説の郷だった。

福島県南部、奥久慈の山々に抱かれた塙町。
静かな山あいの町ですが、平安のむかし「常世の郷」と呼ばれていたと伝えられています。
「常世」とは永遠に豊かさが続く理想郷のこと。澄み渡る清流、深く広がる森、実りをもたらす大地。
都から遠く離れたこの地は、まさに理想郷だったのかもしれません。
そしてこの常世の郷には、もうひとつ物語が残されています。それは、八幡太郎義家の伝説です。

八幡太郎義家の伝説。

九百余年前、勅令により塙町の羽黒山に布陣した八幡太郎義家(源義家)。

お供の若侍源八の死を、湖に棲む龍の仕業と思い千本の矢で退治した。

ところが若侍源八は、龍とは関係ない別の場所で見つかった。自責の念に駆られた義家公は、龍を弔うために寺を建立しました。

龍退治物語

伝説が生きる町。

八幡太郎義家が建立したとされるのが源八山龍沢寺。

また塙町の赤岡、赤坂、千本、蛇頭、常世北野、常世中野、江龍田などの地名も

義家公の龍退治に由来するそうです。塙町を語る上で、欠かせない物語。それが八幡太郎義家の伝説です。

常世の郷は続く。

塙町が「常世の郷」と呼ばれたのは、豊かな自然のおかげでしょう。
町を流れる久慈川水系の清流。四季折々に表情を変える山々。
遥か昔に若き八幡太郎義家が見たであろう空。耳にしたであろう川の音。感じたであろう森の息吹。
時を超えて、常世の郷の物語は塙町で続いています。